THE CLUBHOUSE WORLD TOUR in Melbourne 開催 (by 髙橋菜々)

コラム

メルボルンで「THE CLUBHOUSE TOUR」を開催。
メルボルンのサウス・ヤラにある小さなテニスショップ「KK TENNIS」で開催した。

このショップとの出会いは、数年前に遡る。
ここで働く日本人スタッフが、福岡県にある「THE CLUBHOUSE」にストリングを貼り替えに来たことがきっかけだと聞いた。
まさかその出会いが、数年後、初めての海外でのポップアップに繋がるとは思ってもいなかった。

THE CLUBHOUSEは、
“テニス好きが集まる場所=クラブハウスのような存在でありたい”
という想いから生まれた場所。
ラケットやウェアを買うためだけじゃなく、
テニス仲間と待ち合わせをしたり、ただ話をしに立ち寄ったり。
テニスを真ん中に、人が自然と集まる「クラブハウス」であることを大切にしてきた。
だからこそ、同じ価値観や温度感を共有できるテニスショップやブランド、テニスに関わる人たちとの協業は、THE CLUBHOUSEだから出来ることだと思った。

初めてのメルボルンで開催した「THE CLUBHOUSE TOUR」。
その場所に選んだのが、サウス・ヤラにある「KK TENNIS」だった。

「KK TENNIS」は2019年にオープンしたショップ。
オーナーのクアンカン(通称KK)は、グランドスラムやATP、WTA、ITFツアーで公式ストリンガーを務める人。訪れた時期は、ちょうどメルボルンで全豪オープンが開催されているタイミングで、他のスタッフも全豪オープンで公式ストリンガーとして活躍していると聞いて驚いた。

店に一歩入ると、ラケット、シューズ、ウェア、ストリング。
“テニスに必要なもの、だいたい全部ある”という安心感。
でもそれ以上に印象的だったのは、
「ここに来れば、テニスの話が自然に始まる」空気感だった。

今回の「THE CLUBHOUSE TOUR」では、Tシャツ3種類とキャップを販売。
元ナイキのグラフィックデザイナーで、アガシが現役時代に着用していたナイキのシューズやウェアのデザインを手がけていたトム・アンドリッチ氏と、福岡のグラフィックデザイナーSpecdee氏による限定コラボレーションアイテム。

THE CLUBHOUSEが大切にしている
「テニス × スタイル × カルチャー」
その交差点に立つようなアイテムが、メルボルンという街で、KK TENNISという場所を通して並んでいた。個人的には、自分がまだ知らないテニスカルチャーに触れることが出来たのが嬉しかった。

THE CLUBHOUSEとKK TENNISのコラボTシャツも制作。
ショップと“コラボする”というより、同じクラブハウスの延長線に並んでいるような感覚に近かった。

店にいた時、たまたま居合わせたご婦人がいた。
メンズのテニスウェアを自分に当てて、鏡の前であれこれ悩んでいる。
急にどっちが似合うか聞かれた。息子さんのウェアを買いに来たらしい。
英語もろくに話せない日本人に選択を委ねていいのか…と思いながら、直感で答えた。

またある時は、店内のソファでぼーっとしていたら、テニスシューズを見に来た夫婦の奥さんが隣に座ってきた。
「Hi〜」と、座るというよりふんぞり返るみたいな姿勢で挨拶。
そこから英語で色々話しかけてくれて、
なんとなく「シューズを買いに来た」ことが分かった。
悩んでいたシューズは、自分がよく知っているメーカーのものだったから、
翻訳機を駆使しながら、それぞれの特徴を説明した。

「テニス」という共通言語で、なんとなく始まっていく会話。
言葉の壁はあるけれど、その感じがすごく心地よかった。

この店のアットホームな空気が、すごく好きだ。
ホテルでもなく、オフィスでもない。
でも、確かに“仕事で来ている場所”でもある。
強いて言うなら、“社交の場”。
もう少し柔らかく言うなら、
心がふっと緩む「クラブハウス」みたいな場所。
それは、THE CLUBHOUSEが目指している姿とも、どこか重なっているのかなと思った。

ここに来れば、好きなテニスに触れられる。
日本語を話せるスタッフがいるのも、正直かなり心強い。
テニスの話をして、居合わせたお客さんと少し話してみる。
日本だったら、たぶん話しかけない。
でも海外だと、それがなぜか自然にできる。
自分が少しだけオープンになっている気がして、それも悪くないと思った。
(話が全然通じなくて、ちょっとイライラさせてたら、すみません。)

メルボルンに、自分の“テニスの拠点”ができた気がした。
次にメルボルンに来たら、
まずここに顔を出そうと思う。

THE CLUBHOUSEが世界を巡る理由も、
現地のショップや、トム・アンドリッチのような人たちと手を取り合う理由も、
きっとこういう“場所”や“時間”を、
テニスを通して共有したいからなんだと思う。

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